絵画に触れる旅
ふつと逢えて初夏の感情 種田山頭火
前から欲しかった画集が手に入った。すでに廃版になっていて、高額で販売されている。価格的に納得できる金額だったので購入した.それでも本来の販売価格よりは高い。

磯江 毅 「深い眠り」
鉛筆で写実画を描くものとしては、神に等しい画家である。残念なことに10年前53歳で夭折された。もし存命であればどれだけの名作を世に残しただろう。非常に残念だ。
画集が手元に来たその日、NHK日曜美術館で写実画を集め、平塚市美術館で開催されている「リアルのゆくえ」という企画展を特集していた。途中から観たのだが磯江毅の絵がちょうど画面に映っていた。
しかし展覧会は残すところ2週間。この週末は良い天気のようなので「ビーナスラインの裏表を完全走破」する予定でいたのだが、急遽展覧会が開催されている「平塚市美術館」へ向かうことにした。
磯江の作品が展示される機会は少ない。なかなか機会に恵まれず、未だに一度も実物を見たことがない。この機会を逃すと今度いつになるのか・・・
1枚の絵に逢うために長い道程を走る。素敵な決断じゃないか

往復600Kmの旅へ出る
片道4時間ちょっとの旅だった。今度の相棒は高速巡航性能が高く、しかも疲れない。だが使っているナビは古いのでずいぶんと遠回りをさせてくれた。

美術館会場入り口
展示会自体は近代の写実画を年代に沿って展示してある。学生の頃必死に研究し、模写した絵が幾つか展示してあった。
磯江の絵は奥に展示されていた。「深い眠り」初めて実物と対峙する。感動は深く静かなものだった。

鉛筆、炭、絵の具でモノクロ写真のように描かれた彼女はまさに今、私の目の前で深い眠りに就いている。写真ではわからなかったが右上に暗い月が描かれていた。
目を絵の間近まで近づけ、画家がどう描いているか観察した。畳1畳ほどの絵は、髪の毛のような細さの鉛筆の線と、膨大な時間、そして神の繊細さで描かれていた。
ここでの滞在時間の大半をこの絵の前で過ごした
この絵画展でもう一つ嬉しい出会いがあった。「犬塚勉」。実は彼の絵も大好きなのだ。彼の絵はそこにある自然の情景をそのままに描いている。
油絵による風景画なのだが驚くほどの緻密な筆致で描いている。直径が数ミリしかない面相筆で油絵の具をキャンバスに乗せてゆく、途方もない制作時間がかかったのだろう。
そして犬塚の作品展が山梨県の廃校で行われていることがわかった。しかも会期はあと2週間、来週また好きな絵に触れる旅に出ることになりそうだ

犬塚 勉 「梅雨の晴れ間」
私も細かく鉛筆の線を重ね、擦り、消し、また線を重ねてを繰り返し描くが、その数万倍の作業を彼らは行っていた
ア・シ・モ・ト・ニ・モ
オ・ヨ・バ・ナ・イ

旅のすがたをカメラに 初夏の雲も 種田山頭火
前から欲しかった画集が手に入った。すでに廃版になっていて、高額で販売されている。価格的に納得できる金額だったので購入した.それでも本来の販売価格よりは高い。

磯江 毅 「深い眠り」
鉛筆で写実画を描くものとしては、神に等しい画家である。残念なことに10年前53歳で夭折された。もし存命であればどれだけの名作を世に残しただろう。非常に残念だ。
画集が手元に来たその日、NHK日曜美術館で写実画を集め、平塚市美術館で開催されている「リアルのゆくえ」という企画展を特集していた。途中から観たのだが磯江毅の絵がちょうど画面に映っていた。
しかし展覧会は残すところ2週間。この週末は良い天気のようなので「ビーナスラインの裏表を完全走破」する予定でいたのだが、急遽展覧会が開催されている「平塚市美術館」へ向かうことにした。
磯江の作品が展示される機会は少ない。なかなか機会に恵まれず、未だに一度も実物を見たことがない。この機会を逃すと今度いつになるのか・・・
1枚の絵に逢うために長い道程を走る。素敵な決断じゃないか

往復600Kmの旅へ出る
片道4時間ちょっとの旅だった。今度の相棒は高速巡航性能が高く、しかも疲れない。だが使っているナビは古いのでずいぶんと遠回りをさせてくれた。

美術館会場入り口
展示会自体は近代の写実画を年代に沿って展示してある。学生の頃必死に研究し、模写した絵が幾つか展示してあった。
磯江の絵は奥に展示されていた。「深い眠り」初めて実物と対峙する。感動は深く静かなものだった。

鉛筆、炭、絵の具でモノクロ写真のように描かれた彼女はまさに今、私の目の前で深い眠りに就いている。写真ではわからなかったが右上に暗い月が描かれていた。
目を絵の間近まで近づけ、画家がどう描いているか観察した。畳1畳ほどの絵は、髪の毛のような細さの鉛筆の線と、膨大な時間、そして神の繊細さで描かれていた。
ここでの滞在時間の大半をこの絵の前で過ごした
この絵画展でもう一つ嬉しい出会いがあった。「犬塚勉」。実は彼の絵も大好きなのだ。彼の絵はそこにある自然の情景をそのままに描いている。
油絵による風景画なのだが驚くほどの緻密な筆致で描いている。直径が数ミリしかない面相筆で油絵の具をキャンバスに乗せてゆく、途方もない制作時間がかかったのだろう。
そして犬塚の作品展が山梨県の廃校で行われていることがわかった。しかも会期はあと2週間、来週また好きな絵に触れる旅に出ることになりそうだ

犬塚 勉 「梅雨の晴れ間」
私も細かく鉛筆の線を重ね、擦り、消し、また線を重ねてを繰り返し描くが、その数万倍の作業を彼らは行っていた
ア・シ・モ・ト・ニ・モ
オ・ヨ・バ・ナ・イ

旅のすがたをカメラに 初夏の雲も 種田山頭火
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富山湾 春の風物詩「白エビ丼」を食いに行く
あれこれ食べるものあって春の風 種田山頭火
信州にも遅い春がやってきた。昨日は家内と花見に近くの桜の名所「城山公園」へ花見に出たが桜はまだ三分咲きだった。

実は今日は家内の誕生日、気の利いた日本料理店を予約するつもりだったが、庭園のしだれ桜が池に姿を映すその店はすでに予約で一杯となっていた。そこで「鳥蔵 東屋」に予約を入れた。ここは鳥料理が旨い店だ。

家内は親子丼弁当 オヤジはステーキ丼弁当ね
家庭菜園にそろそろ堆肥を入れようと耕しに出ると、去年は採らずに大きくした「タラの芽」に大きな芽が付いていた。例年里は連休前ぐらいだが、今年は少し早いようだ。4個だけ採り夕飯のおかずにしよう。

ちょうど近所のフォロワーさんから「コゴミをたくさん採ったのでお裾分けしますよ」と連絡が。夕飯は山菜の天ぷら、コゴミのおひたしに相成った。

コゴミには味噌マヨネーズが良く合うのだ

山菜の天ぷらは塩で食べるのが決まりだ
明日は天気が良さそうなので海の幸を味わうことにしよう
久しぶりに富山の「白エビ丼」を食べに行こうと思い立ち、ロックスターに火を入れた。昨夜作った自家製ベーコンをコゴミのお礼にフォロワーさんに渡し、写真を撮ってもらった。

足が短く見えるのはフォロワーさんがカメラを俯瞰で構えたからだと強く訴えたい!
高速のインターまではあえて山路を選び、だんだんわかってきたBMW R1150Rのコーナリング性能を楽しむ。

今までオヤジは軽く逆ハンを当てることで倒し込みのきっかけを作ってきた。倒し込むと同時にリアに荷重をかけ脱出速度優先のコーナリングをしていた。しかしロックスターでこの乗り方ではギクシャクするだけで気持ち良いコーナリングが出来ない。コーナー侵入前の直線でインテグラルブレーキをドカッとかけ進入スピードを一気に落とす。ニーグリップをしっかりしてハンドルにはほとんど力をかけずに倒し込むと実に素直にコーナーを抜けてくれる。無理に腰をずらし、膝を出しても姿勢が不安定になるだけだった。基本に忠実にリーンウイズ、タイトなコーナーならリーンアウト気味の操舵の方が早くコーナーを抜けられることがわかった。おかげでタイヤのアマリングは際まであと僅かとなってしまった。もう歳なんだからこのくらいにしておかないと痛い目に遭いそうだ。
高速は強風だった。ビキニカウルしかないロックスターの横をフルカウルのバイクが悠然と追い越してゆく。交通安全週間さなかなのでゆっくりと走る事にする。
お昼少し過ぎに富山駅に着いた。北陸新幹線が開通して始めてきたが、素晴らしく近代的な駅ビルになっていた。前に白エビ丼を食いに来た時はローカル線の路面駅で昭和の香りがぷんぷんしていたのに、隔世の感がある。
目指す白エビ亭は今も駅中にあった。当時は立ち食い蕎麦屋に椅子テーブルをちょっと置いてあるだけの店で、地元の通勤客相手のような店だった。白エビ丼も確か1000円ぐらいだった記憶がある。殻を剝くのが手間なので当時でも手間賃分はかかっていた。しかし新幹線開通で地元の名物になった白エビは高級食材になり、なんと2400円になっていた!

これで白エビ90匹分 200匹分の丼は特製で4200円! 隣に座ったお兄ちゃん2人はこれを注文していた
白エビはたくさん採れても長持ちせず、流通が難しいので地元でしか消費できない典型的な地元食材だったが、保存技術、流通、地域興し戦略の変革で今や高級食材だ。
席数が少ない店なので行列は必至。20分ほど並んだが思ったより早く着座できた。「白エビ丼」優しい甘さでやはり旨いのだ
ここまで来たので少し足を伸ばし富山新港の海王丸パークへ寄っていくことにした。新湊大橋も渡ってみたいしね。
途中の交差点に何か大きなものが転がっていた。近づくとそれはバイクだった。良くある右直事故だ。事故ったばかりらしく横たわるバイクからはガソリンが流れ出していた。ライダーは路肩に避難しているが額から血を流している。重篤な状況でないことを確認し、交差点の真ん中に倒れているバイクをどける。パンヘッドのビンテージハーレー、しかもハンドシフトにカスタムしてある。ギアの抜き方がわからないので、そのままリアを持ち上げ路肩まで移動する。パンヘッドなのでなんとか持ち上がったが、前乗っていたEVOや今のハーレーならどうにもならなかったろう。
バイクを路肩に移動し終えた頃、ちょうど今日非番だという警察官が2人来てくれた。オヤジは後をお願いして風のように現場を去ったのだ。ヒーローと言うより力持ちの超人ハルクに見えたんだろうな
目的地の新湊大橋は通行料は無料、結構高くて綺麗な橋だった。一気に渡ってしまうのはもったいないよ。ゆっくり渡って欲しい。ただし橋の上は駐停車禁止、監視カメラ付きなので注意して欲しい

渡りきって高架を降りた所にある公園が海王丸パークだ。

実はオヤジは商船大学入学希望だった。しかし中学の頃隠れて漫画を読んでいたせいか近眼になってしまい眼鏡使用だった。商船大学の入学条件は裸眼で0.6以上が必須条件。
残念ながら受験資格が得られなかった。もし合格して商船大学生になっていたらアメリカ建国200年祭に参加し、サンフランシスコ湾で海王丸のマストに登り総帆展帆の儀式をしていただろう。残念だ。
今回は時間がなかったので内部を見ることは出来なかったが、この公園に移動してくる時に直江津港へ寄港した際内部見学をさせてもらっている。余談だがオヤジはその後乱視がハードコンタクトレンズでも矯正できないほど悪化したのでレーシック手術を受け、現在は両目とも裸眼で1.5有る。
帰りの高速も風がきつかった。横風でも車線を飛ばされることはなかったが疲労には繋がる。前はそれほど気にならなかったが、疲労が蓄積されているという実感がある。歳には勝てない
途中のサービスエリアでのワンショット。R1150Rロックスターのコックピットだ。オヤジは前に「ETCや、ナビ、ましてグリップヒーターなんぞは軟弱ライダーの持ち物だ!猛者ライダーはそんなモノには頼らない」と豪語していたが、今ではすべて揃っている・・・なぜだ

地元に戻り、いつもの黒姫、妙高が見えるところで一休み。ちょうど妙高高原で夕日が沈みかけていた。ここでも夕日に会えるかと追いかけたらぎりぎり間に合った。しかし追い越すことは出来なかった。

今日一日で信州の桜も一気に満開になった。山菜も早そうだ。そんなに急いで春が過ぎてくれなくてもよいのだが

山の幸、海の幸と来たので、次は肉を食いに行こうと思い、どこへ行こうか思案中のオヤジであった
けふもいちにち風をあるいてきた 種田山頭火
信州にも遅い春がやってきた。昨日は家内と花見に近くの桜の名所「城山公園」へ花見に出たが桜はまだ三分咲きだった。

実は今日は家内の誕生日、気の利いた日本料理店を予約するつもりだったが、庭園のしだれ桜が池に姿を映すその店はすでに予約で一杯となっていた。そこで「鳥蔵 東屋」に予約を入れた。ここは鳥料理が旨い店だ。

家内は親子丼弁当 オヤジはステーキ丼弁当ね
家庭菜園にそろそろ堆肥を入れようと耕しに出ると、去年は採らずに大きくした「タラの芽」に大きな芽が付いていた。例年里は連休前ぐらいだが、今年は少し早いようだ。4個だけ採り夕飯のおかずにしよう。

ちょうど近所のフォロワーさんから「コゴミをたくさん採ったのでお裾分けしますよ」と連絡が。夕飯は山菜の天ぷら、コゴミのおひたしに相成った。

コゴミには味噌マヨネーズが良く合うのだ

山菜の天ぷらは塩で食べるのが決まりだ
明日は天気が良さそうなので海の幸を味わうことにしよう
久しぶりに富山の「白エビ丼」を食べに行こうと思い立ち、ロックスターに火を入れた。昨夜作った自家製ベーコンをコゴミのお礼にフォロワーさんに渡し、写真を撮ってもらった。

足が短く見えるのはフォロワーさんがカメラを俯瞰で構えたからだと強く訴えたい!
高速のインターまではあえて山路を選び、だんだんわかってきたBMW R1150Rのコーナリング性能を楽しむ。

今までオヤジは軽く逆ハンを当てることで倒し込みのきっかけを作ってきた。倒し込むと同時にリアに荷重をかけ脱出速度優先のコーナリングをしていた。しかしロックスターでこの乗り方ではギクシャクするだけで気持ち良いコーナリングが出来ない。コーナー侵入前の直線でインテグラルブレーキをドカッとかけ進入スピードを一気に落とす。ニーグリップをしっかりしてハンドルにはほとんど力をかけずに倒し込むと実に素直にコーナーを抜けてくれる。無理に腰をずらし、膝を出しても姿勢が不安定になるだけだった。基本に忠実にリーンウイズ、タイトなコーナーならリーンアウト気味の操舵の方が早くコーナーを抜けられることがわかった。おかげでタイヤのアマリングは際まであと僅かとなってしまった。もう歳なんだからこのくらいにしておかないと痛い目に遭いそうだ。
高速は強風だった。ビキニカウルしかないロックスターの横をフルカウルのバイクが悠然と追い越してゆく。交通安全週間さなかなのでゆっくりと走る事にする。
お昼少し過ぎに富山駅に着いた。北陸新幹線が開通して始めてきたが、素晴らしく近代的な駅ビルになっていた。前に白エビ丼を食いに来た時はローカル線の路面駅で昭和の香りがぷんぷんしていたのに、隔世の感がある。
目指す白エビ亭は今も駅中にあった。当時は立ち食い蕎麦屋に椅子テーブルをちょっと置いてあるだけの店で、地元の通勤客相手のような店だった。白エビ丼も確か1000円ぐらいだった記憶がある。殻を剝くのが手間なので当時でも手間賃分はかかっていた。しかし新幹線開通で地元の名物になった白エビは高級食材になり、なんと2400円になっていた!

これで白エビ90匹分 200匹分の丼は特製で4200円! 隣に座ったお兄ちゃん2人はこれを注文していた
白エビはたくさん採れても長持ちせず、流通が難しいので地元でしか消費できない典型的な地元食材だったが、保存技術、流通、地域興し戦略の変革で今や高級食材だ。
席数が少ない店なので行列は必至。20分ほど並んだが思ったより早く着座できた。「白エビ丼」優しい甘さでやはり旨いのだ
ここまで来たので少し足を伸ばし富山新港の海王丸パークへ寄っていくことにした。新湊大橋も渡ってみたいしね。
途中の交差点に何か大きなものが転がっていた。近づくとそれはバイクだった。良くある右直事故だ。事故ったばかりらしく横たわるバイクからはガソリンが流れ出していた。ライダーは路肩に避難しているが額から血を流している。重篤な状況でないことを確認し、交差点の真ん中に倒れているバイクをどける。パンヘッドのビンテージハーレー、しかもハンドシフトにカスタムしてある。ギアの抜き方がわからないので、そのままリアを持ち上げ路肩まで移動する。パンヘッドなのでなんとか持ち上がったが、前乗っていたEVOや今のハーレーならどうにもならなかったろう。
バイクを路肩に移動し終えた頃、ちょうど今日非番だという警察官が2人来てくれた。オヤジは後をお願いして風のように現場を去ったのだ。ヒーローと言うより力持ちの超人ハルクに見えたんだろうな
目的地の新湊大橋は通行料は無料、結構高くて綺麗な橋だった。一気に渡ってしまうのはもったいないよ。ゆっくり渡って欲しい。ただし橋の上は駐停車禁止、監視カメラ付きなので注意して欲しい

渡りきって高架を降りた所にある公園が海王丸パークだ。

実はオヤジは商船大学入学希望だった。しかし中学の頃隠れて漫画を読んでいたせいか近眼になってしまい眼鏡使用だった。商船大学の入学条件は裸眼で0.6以上が必須条件。
残念ながら受験資格が得られなかった。もし合格して商船大学生になっていたらアメリカ建国200年祭に参加し、サンフランシスコ湾で海王丸のマストに登り総帆展帆の儀式をしていただろう。残念だ。
今回は時間がなかったので内部を見ることは出来なかったが、この公園に移動してくる時に直江津港へ寄港した際内部見学をさせてもらっている。余談だがオヤジはその後乱視がハードコンタクトレンズでも矯正できないほど悪化したのでレーシック手術を受け、現在は両目とも裸眼で1.5有る。
帰りの高速も風がきつかった。横風でも車線を飛ばされることはなかったが疲労には繋がる。前はそれほど気にならなかったが、疲労が蓄積されているという実感がある。歳には勝てない
途中のサービスエリアでのワンショット。R1150Rロックスターのコックピットだ。オヤジは前に「ETCや、ナビ、ましてグリップヒーターなんぞは軟弱ライダーの持ち物だ!猛者ライダーはそんなモノには頼らない」と豪語していたが、今ではすべて揃っている・・・なぜだ

地元に戻り、いつもの黒姫、妙高が見えるところで一休み。ちょうど妙高高原で夕日が沈みかけていた。ここでも夕日に会えるかと追いかけたらぎりぎり間に合った。しかし追い越すことは出来なかった。

今日一日で信州の桜も一気に満開になった。山菜も早そうだ。そんなに急いで春が過ぎてくれなくてもよいのだが

山の幸、海の幸と来たので、次は肉を食いに行こうと思い、どこへ行こうか思案中のオヤジであった
けふもいちにち風をあるいてきた 種田山頭火
新しい相棒 BMW R1150R Rocksterを熱く語る
春が来た 水音の 行けるところまで 種田山頭火
ずいぶんと久しぶりのブログ更新になる。バイクを冬眠させてから3ヶ月経っての更新になる。その冬眠中にバイクは新しい相棒となったことを報告しよう。
実はオヤジのバイクライフはこの先晩年まではハーレー・ダビッドソンFXDLローライダーと過ごす予定でいた
オヤジのローライダーは1997年製、荒々しくて定評があるEVOエンジン最後の車体だ。実は10数年前にFXSTBナイトトレインを所有していた。これはハーレーが初めて挑んだツインカム(DOHCじゃないけど)エンジンだった。デザインは気に入っていたがあまりにも優等生でハーレーとしてのおもしろさを感じられなく、3ヶ月で手放すという快挙をやった前科がある。しかもその後購入したバイクは当時出たばかりのカワサキZZR1400だった。
さらに遡ると30年前ハーレーの闇の時代AMF傘下、品質最悪の頃のシャベル ワイドグライドを所有していた。故障が多く、走っている時間より、ショップにいる時間の方が長いという本末転倒の事態から手放してた闇歴史もある
歳を重ね、還暦を過ぎるとあの車体の重さがしんどくなってきた。単に重量と言うことだけではないよ。まだ身体が言うことを聞くうちに、もう一度峠を走りたいと思ったのだ。
まっすぐな道をどこまでものんびり走るにはハーレーはとても良いバイクだ。でもね、バイクに跨って走るのならやはりコーナーを抜けてゆく時の無重力感、浮遊感を大切にしたいのだ。要は「おっかないこと」をまたやりたくなったのだ。
オヤジでもまだまだ燃えるものはあるんだよ
残念ながらハーレーはその浮遊感を与えてくれなかった

こんな名言がある
「バイクには3種類有る オートバイ、スクーター、そしてハーレーだ」
で、選んだバイクは「BMW R1150R Rockster」これも古いバイクで12年前のモデルだ。ちょっと古い空冷2気筒にこだわるオヤジとしてはこの辺が落とし所なのだ。それとオヤジはこのバイクが発売された時に、本気で購入を検討したんだ。そんな思い入れがあるバイクを12年を経ってやっと手に入れられたんだ。このRockster正確には「空油冷」だけどね
発売当時BMWとしてはデザインもコンセプトもあまりに先進過ぎて日本ではほとんど売れず、失敗モデルと扱われていた。当時付けられたあだ名は「トカゲ」だったな(汗)

しかし本国ドイツでは若者の強烈な支持を集めBMWモトラッドのヒストリーフィルムに登場し、その後のBMWに大きな影響を与えたモデルとして名を刻んでいる。
日本での販売台数は公表されていないが売れなかったので、現存している車体はかなりレアモデルとなる。車体色は標準で2色あり、つや消しブラック塗装にオレンジ・メタリックかシトラス・メタリックだ。購入したのは販売台数が少なかったシトラス・メタリックだ
ベースになった車体はR1150Rロードスター。しかし型式が違うように別物である。特に違うのはキャスター角と足回り。キャスター角は少し起こし、回転性能を高めてある。エンジンはツインプラグ化して有るがこちらは燃焼効率のためで、高出力を計ったものではない。足回りはBOXERCUPのレース用バイクだったR1100Sの物をそのまま移植してある。
そして世界初の「マット塗装」。つや消し塗装をして売られた初めてのバイクなのだ。そして今では普通に「ストファイ」として一つのカテゴリーになっているが「ストリートファイター」を初めて標榜したバイクでもある。
こいつの乗車姿勢はかなり個性的だ。両肘を張っての前傾。ステップが高い位置にセットされているので結構膝を曲げ「申〜し訳な〜い」って、土下座する直前の姿勢を強いられる。でも180cmのオヤジの体型には合っていて、自分的には結構乗りやすい
と、蘊蓄を語るのはここまでにして「新しい我が相棒Rockster」を見てもらおう。ネットでもなかなか良い車体が見つからなかった。ショップでも良い物が見つけられなかったが、たまたま立ち寄ったショップで新潟に有る車体を紹介してもらった。
オヤジがRockster購入に際し、どうしても譲れない1点がある。当時「ササキスポーツクラブ社」が作っていたハーフカウル装着車で有ること。これだけは譲れない。こいつは正面から見るとラピュタのロボット兵のように見えるのだが。

その車体は念願どおりのハーフカウルを装着しており、純正のパニアケース付き、しかもマフラーはアクラポビッチ社製の物が付いている。難点はタンクのデカールが劣化していてタンク塗装も痛んでいることだった。オヤジは高校の先輩がやっている車両塗装専門店に行き「何も言わずぽっきり○萬円で一式やってくれ〜」と泣きついた。
12月の晴れた日にハーレーを嫁がせ、Rocksterの車両整備の合間にタンクを再塗装し、3月3日のひな祭りに登録を済ませた。今年は別の意味でバイクに乗りたくても乗れない長い冬だった。
登録と任意保険の変更が済んだRocksterに乗り、まずは新品タイヤの皮むきに出た。Twitter用の写真を撮ろうと小布施付近の河川管理道路へ向かう。おっとその前にガソリンを満タンにし、ヒューエルワンをぶち込まねば。フラットツインはその構造からヘッドにカーボンが付きやすいのだよ
ちなみにショップを出る際にやはりエンストしてしまいました。ホントこの頃のフラットツインは下のトルク無いわ(涙)
土曜日は昼間にいろいろやることがあったので午後から出かけてきた。夕方までそれほど時間がないので今日はETCと高速走行のチェックを兼ね高速に乗り、上田市にある南海部品でタンクパッドを購入する予定だ。
無事ETCも正常に動作し、タンクパッドは厚目のカーボン調の物を購入した。100Kmほど走り、帰宅後装着したところ、マット塗装のタンクにくっつかない!暖めてもう一度圧着し、事なきを得た。

ヘルメットは冬の間に同じデザインに自分で塗装し直した。再塗装したタンクと昨日買ったタンクパット
日曜日も春の陽射しが降り注ぐようなので白馬から安曇野方面へ出かけた。小川村の天文台への道がタイヤの皮むきをするのにちょうど良い中速コーナーの連続なのだ。まだ離型剤がたっぷり付いている新品タイヤなので、挙動を計りながらゆっくりそして深く倒し込んでゆく。車体は安定し、綺麗に狙ったラインをトレースしてくれている。さすが低重心のBMWフラットツイン、独自のサスペンションシステム、パラレバー、テレレバーもなかなか良く動いてくれる。決して速いバイクではないが、ハーレーで鈍ってしまったコーナリングの勘所を目覚めさせるには充分過ぎる性能だ。
白馬はまだ雪の中だった。道にはもう無いが所々雪解け水が流れている。いつもバイクの写真を撮るお気に入りの松川河川管理道路へ向かう。消防署前からは除雪されていて走ることが出来た。

当然車もこないので道一杯を使い、新しく購入したiPhone7 Plusにミニ三脚を装着し、ローアングルでの自撮りをした。
これはTwitterのアイコン用にする。

そして本日の目的地「リトルアラスカン&スモールキャビン」へと向かう。ここはボリューム満点の手作りハンバーガーをアメリカンスクールのバスの中で食わせてくれる店だ。

もうオヤジの胃袋はマクドナルドのハンバーガーを受け付けないが、たまには本物のハンバーガーを食いたくなるのだよ。

二日間で約300Kmを走り、タイヤも常用範囲の皮むきはほぼ終わった。帰りの国道では先行車をごぼう抜きするという久しぶりの愚行もやってしまった。
ハーレーに乗っている頃は出来なかったことをこのRocksterは簡単に具現化してくれる。カワサキのZZR1400やZX12Rのような凄まじさはないが今のオヤジには十分すぎる刺激をくれた。やはりバイクは「おっかない」からおもしろいんだよ
今朝、畑の土手で芽を出していたフキノトウを採ってきた。

女房殿がそれを蕗味噌にしてくれた。女房特製の蕗味噌は香ばしくて旨いのだ
昼に喰ったハンバーガーも旨かったが、炊きたての白い飯に蕗味噌の方が遙かに旨いと感じたのは隠さずに書いておく

あるけば 蕗のとう 種田山頭火
ずいぶんと久しぶりのブログ更新になる。バイクを冬眠させてから3ヶ月経っての更新になる。その冬眠中にバイクは新しい相棒となったことを報告しよう。
実はオヤジのバイクライフはこの先晩年まではハーレー・ダビッドソンFXDLローライダーと過ごす予定でいた
オヤジのローライダーは1997年製、荒々しくて定評があるEVOエンジン最後の車体だ。実は10数年前にFXSTBナイトトレインを所有していた。これはハーレーが初めて挑んだツインカム(DOHCじゃないけど)エンジンだった。デザインは気に入っていたがあまりにも優等生でハーレーとしてのおもしろさを感じられなく、3ヶ月で手放すという快挙をやった前科がある。しかもその後購入したバイクは当時出たばかりのカワサキZZR1400だった。
さらに遡ると30年前ハーレーの闇の時代AMF傘下、品質最悪の頃のシャベル ワイドグライドを所有していた。故障が多く、走っている時間より、ショップにいる時間の方が長いという本末転倒の事態から手放してた闇歴史もある
歳を重ね、還暦を過ぎるとあの車体の重さがしんどくなってきた。単に重量と言うことだけではないよ。まだ身体が言うことを聞くうちに、もう一度峠を走りたいと思ったのだ。
まっすぐな道をどこまでものんびり走るにはハーレーはとても良いバイクだ。でもね、バイクに跨って走るのならやはりコーナーを抜けてゆく時の無重力感、浮遊感を大切にしたいのだ。要は「おっかないこと」をまたやりたくなったのだ。
オヤジでもまだまだ燃えるものはあるんだよ
残念ながらハーレーはその浮遊感を与えてくれなかった

こんな名言がある
「バイクには3種類有る オートバイ、スクーター、そしてハーレーだ」
で、選んだバイクは「BMW R1150R Rockster」これも古いバイクで12年前のモデルだ。ちょっと古い空冷2気筒にこだわるオヤジとしてはこの辺が落とし所なのだ。それとオヤジはこのバイクが発売された時に、本気で購入を検討したんだ。そんな思い入れがあるバイクを12年を経ってやっと手に入れられたんだ。このRockster正確には「空油冷」だけどね
発売当時BMWとしてはデザインもコンセプトもあまりに先進過ぎて日本ではほとんど売れず、失敗モデルと扱われていた。当時付けられたあだ名は「トカゲ」だったな(汗)

しかし本国ドイツでは若者の強烈な支持を集めBMWモトラッドのヒストリーフィルムに登場し、その後のBMWに大きな影響を与えたモデルとして名を刻んでいる。
日本での販売台数は公表されていないが売れなかったので、現存している車体はかなりレアモデルとなる。車体色は標準で2色あり、つや消しブラック塗装にオレンジ・メタリックかシトラス・メタリックだ。購入したのは販売台数が少なかったシトラス・メタリックだ
ベースになった車体はR1150Rロードスター。しかし型式が違うように別物である。特に違うのはキャスター角と足回り。キャスター角は少し起こし、回転性能を高めてある。エンジンはツインプラグ化して有るがこちらは燃焼効率のためで、高出力を計ったものではない。足回りはBOXERCUPのレース用バイクだったR1100Sの物をそのまま移植してある。
そして世界初の「マット塗装」。つや消し塗装をして売られた初めてのバイクなのだ。そして今では普通に「ストファイ」として一つのカテゴリーになっているが「ストリートファイター」を初めて標榜したバイクでもある。
こいつの乗車姿勢はかなり個性的だ。両肘を張っての前傾。ステップが高い位置にセットされているので結構膝を曲げ「申〜し訳な〜い」って、土下座する直前の姿勢を強いられる。でも180cmのオヤジの体型には合っていて、自分的には結構乗りやすい
と、蘊蓄を語るのはここまでにして「新しい我が相棒Rockster」を見てもらおう。ネットでもなかなか良い車体が見つからなかった。ショップでも良い物が見つけられなかったが、たまたま立ち寄ったショップで新潟に有る車体を紹介してもらった。
オヤジがRockster購入に際し、どうしても譲れない1点がある。当時「ササキスポーツクラブ社」が作っていたハーフカウル装着車で有ること。これだけは譲れない。こいつは正面から見るとラピュタのロボット兵のように見えるのだが。

その車体は念願どおりのハーフカウルを装着しており、純正のパニアケース付き、しかもマフラーはアクラポビッチ社製の物が付いている。難点はタンクのデカールが劣化していてタンク塗装も痛んでいることだった。オヤジは高校の先輩がやっている車両塗装専門店に行き「何も言わずぽっきり○萬円で一式やってくれ〜」と泣きついた。
12月の晴れた日にハーレーを嫁がせ、Rocksterの車両整備の合間にタンクを再塗装し、3月3日のひな祭りに登録を済ませた。今年は別の意味でバイクに乗りたくても乗れない長い冬だった。
登録と任意保険の変更が済んだRocksterに乗り、まずは新品タイヤの皮むきに出た。Twitter用の写真を撮ろうと小布施付近の河川管理道路へ向かう。おっとその前にガソリンを満タンにし、ヒューエルワンをぶち込まねば。フラットツインはその構造からヘッドにカーボンが付きやすいのだよ
ちなみにショップを出る際にやはりエンストしてしまいました。ホントこの頃のフラットツインは下のトルク無いわ(涙)
土曜日は昼間にいろいろやることがあったので午後から出かけてきた。夕方までそれほど時間がないので今日はETCと高速走行のチェックを兼ね高速に乗り、上田市にある南海部品でタンクパッドを購入する予定だ。
無事ETCも正常に動作し、タンクパッドは厚目のカーボン調の物を購入した。100Kmほど走り、帰宅後装着したところ、マット塗装のタンクにくっつかない!暖めてもう一度圧着し、事なきを得た。

ヘルメットは冬の間に同じデザインに自分で塗装し直した。再塗装したタンクと昨日買ったタンクパット
日曜日も春の陽射しが降り注ぐようなので白馬から安曇野方面へ出かけた。小川村の天文台への道がタイヤの皮むきをするのにちょうど良い中速コーナーの連続なのだ。まだ離型剤がたっぷり付いている新品タイヤなので、挙動を計りながらゆっくりそして深く倒し込んでゆく。車体は安定し、綺麗に狙ったラインをトレースしてくれている。さすが低重心のBMWフラットツイン、独自のサスペンションシステム、パラレバー、テレレバーもなかなか良く動いてくれる。決して速いバイクではないが、ハーレーで鈍ってしまったコーナリングの勘所を目覚めさせるには充分過ぎる性能だ。
白馬はまだ雪の中だった。道にはもう無いが所々雪解け水が流れている。いつもバイクの写真を撮るお気に入りの松川河川管理道路へ向かう。消防署前からは除雪されていて走ることが出来た。

当然車もこないので道一杯を使い、新しく購入したiPhone7 Plusにミニ三脚を装着し、ローアングルでの自撮りをした。
これはTwitterのアイコン用にする。

そして本日の目的地「リトルアラスカン&スモールキャビン」へと向かう。ここはボリューム満点の手作りハンバーガーをアメリカンスクールのバスの中で食わせてくれる店だ。

もうオヤジの胃袋はマクドナルドのハンバーガーを受け付けないが、たまには本物のハンバーガーを食いたくなるのだよ。

二日間で約300Kmを走り、タイヤも常用範囲の皮むきはほぼ終わった。帰りの国道では先行車をごぼう抜きするという久しぶりの愚行もやってしまった。
ハーレーに乗っている頃は出来なかったことをこのRocksterは簡単に具現化してくれる。カワサキのZZR1400やZX12Rのような凄まじさはないが今のオヤジには十分すぎる刺激をくれた。やはりバイクは「おっかない」からおもしろいんだよ
今朝、畑の土手で芽を出していたフキノトウを採ってきた。

女房殿がそれを蕗味噌にしてくれた。女房特製の蕗味噌は香ばしくて旨いのだ
昼に喰ったハンバーガーも旨かったが、炊きたての白い飯に蕗味噌の方が遙かに旨いと感じたのは隠さずに書いておく

あるけば 蕗のとう 種田山頭火
バイクを冬眠させ、オヤジは物思いにふける
あてもなく さまよう笠に 霜ふるらしい 種田山頭火
今年ももう12月になった。そしてまた冬が来た。信州ではすでに初雪が降り、霜がおり、寒さが厳しくなってきている。
12月になれば道路には融雪剤が撒かれる.これがバイクの錆の原因になるのだ.ここしばらく雨が降っていたので、道に撒かれた融雪剤も流れたであろう。バイクの疾走り納めをするにはちょうど良い.しかも今日は暖かだ。
そう思って革パンツにN-3Bジャケットを纏い、エンジニアブーツに足を入れた。久しぶりにバイクに火を入れよう。・・・んっ、セルは回るがエンジンがかからない。そのうちにセルも回りが弱くなってきた。このバッテリーは購入後もう3年が経つ。弱ってきてもしょうがないか。
仕方がないのでバッテリーを外し、充電器にかけた。今日の走り納めは充電後、バイクの機嫌が直り、自分のやる気が失せていなければと言うことに相成った。
3時間ほど充電しバッテリーは甦った。シリンダー内に生ガスがたまっているだろうと思い、プラグは外しておいたので、元に戻す。エンジンは一発でかかった。

日はすでに西に傾き始めているが、気温はまだ充分温かい。今日はのんびりと川沿いの管理道路を疾走ろうと思う。
この道は基本的には農業耕作車専用道路なので、一般車両は入ってこない。建設省管轄で道交法で管理されていないので警察もいない。農業従事者に敬意を払い、疾走らせていただくのだ。もう農閑期なので農作業をしている方もまばらだ。

この道が長野市豊野地区から千曲市まで60Km以上続いているのだから田舎はある意味バイク乗りには良い環境だ。

自分の影を追う
毎年冬の期間、12月から三月初旬まで4ヶ月近くはバイクを冬眠させる。東京にいた頃はこの時期もバリバリ乗り回していた。東京といえどこの時期は寒い!防寒用のジャケットと言えばまだ綿が入っていた時代だ。こんな時に鼻水垂らしてバイクに乗っている奴らは、馬鹿か酔狂なやつだけだった。だから運転が上手いやつしかいない。早朝の寒気が溢れ、渋滞している246は、ある意味疾走りやすく、抜きつ抜かれつ、車をパイロンに見立てスリリングなバトルが楽しめた

ここからは北信五岳、北アルプスが綺麗に見える
道を走っているとまもなく夕日が沈む時間となった。

長野市から須坂市へ千曲川を渡る村山橋のあたりで停まり夕日を眺めていると、犬の散歩をしているじいさんが「槍の穂先に沈んだかね?」と聴いてきた。
「槍の穂先」とはご存じだろうか?北アルプスの槍ヶ岳頂上のことだ。そう、この場所から槍ヶ岳が観られるのだ。長野市内から槍ヶ岳が観られる場所は限られているが、ここからも観られるとは知らなかった。じいさんが言うには「正月頃には外れてしまうので、今頃から12月半ば頃にかけて槍ヶ岳の頂上に夕日が沈む」のだそうだ。

残念ながら今日がまだ槍の右側に沈んだ。晴天であればまた改めて家族と来ようと思うのだった。

ちなみに「槍の穂先に沈む」とはこういう情景だ
洗車しタンクにガソリンを一杯に入れて帰宅した。ガレージで燃料コックを閉めエンジンを回しキャブに残っているガソリンを終わらせた。バッテリーはマイナス・コードだけ外しておく。これから3月まで雪国のバイクは冬眠となる。
疾走り納めをしてオヤジはふと思った。「ハーレーは重い」と。歳を意識はしたくないがやはり300Kgオーバーのバイクは重い。70歳を超えた先輩諸氏もフル装備400Kgのバイクを乗り回しているが、バイクの自重だけではない重さを感じ始めている。
直線をどっしりとどこまでも走ってゆくにはハーレーはとても良いバイクだ。
しかしオヤジはこれからのそれほど長くないバイクライフを、もう一度峠をひらひらと走り抜けたくなっている。
増車する余裕はないので、軽くて軽快にコーナーを駆け抜けられるバイクへの乗り換えを考え初めている。自分にとって気持ちの良い浮遊感が得られれば良いのだ。
そう、ちょうど来年三月にこのハーレーは車検を迎える。タイヤ、オイル、バッテリーも交換時期だ。その為の費用を足して新しい相棒との出会いを探すかな
この冬にお炬燵の中でミカンを食べながらどうするか決めよう。のんびり気持ち良く信州の道を走れるバイクを探しながらね
そうそう、今年仕込んだ生ハムとサラミも食べ頃になったので切ってみた。今年も安定の仕上がり、旨い!
去年のように正月前に食べきらないよう自己節制するぞ

良い感じに仕上がった生ハム

生ハムは、紙のように薄く切るのが決まりだ

ほらサラミも旨そうでしょ!
枯れ草の 夕日となつて 皆かえつた 種田山頭火
初秋の志賀高原を疾走ってきた
紅葉観てきた山の端に ほつかりと昼月 種田山頭火
久しぶりのブログ更新である。何という理由はないのだが、ついつい更新をサボっていた。
その間にサーバーが更新されいつものパスワードでログインできないという事態!紆余曲折のうちに放り投げ、現在に至る。そしてひょんな拍子にログインできてブログ復活と相成ったのだ
このところ週末は家庭菜園の雑草取りやら、秋野菜の手入れ、生ハムの仕込みに、展覧会に出展する絵を描いたりと忙しく過ごしていた。山の上の紅葉は如何なモノかと今日は疾走りに行くことにした
「志賀高原を疾走しにいくぞ!」とTwitterで呟いたところご近所のフォロワーさんが「おいらも連れてて!」と返信が来た。大歓迎である。基本オヤジはソロツーリングを好む。でもたまには人恋しくなるのだよ

近所のスーパーの駐車場で待ち合わせ。相方のCB1300。
峠のドンガメで申し訳無いが、のんびりペースでのツーリングにしてもらった。オヤジは昔これと同じエンジンを積んだX-4 に乗っていたのでちょっと懐かしい。
志賀高原へのルートは中野市から湯田中を抜け国道292号線「志賀草津ルート」を上がるのが通常ルートだが、目を三角にした走り屋達がカリカリ疾走っているので、ゆっくり疾走れる高山村から万座へ至る県道112号線を選んだ

爽快に晴れ渡った秋の空に、遠く北アルプスまで見渡せる。写真では厳しいかもしれないが槍ヶ岳も観ることが出来る。
途中の展望台で休憩をしていると、下ってきたライダーが大声で「凍ってるよ!」だって。慎重に上がっていったところ日影のカーブに凍結していた後があった!標高2000m侮りがたし
登り切り、ちょっと脇道に逸れて毛無峠へ向かう。狭い道だが見晴らしの良い道だ。しかし行き止まりになるのでまた戻ってくることになる。突き当たりは廃坑の後地。ここはいつも強風が吹く。天気は良いが体感温度は下がる

強風吹きすさぶ毛無峠駐車場 僅かだがダートがあるのでご注意を
すでに数台のバイクが来ていた。来る度にいるのだがラジコン・グライダーを飛ばしているチームもいた。この強風の仲良くコントロールするものだと感心する

グライダー見えるかな

ここで記念撮影。なかなか良いシチュエーションでしょ
一旦県道まで戻り、万座へ向かう。万座に付くと右側に緑が映える池がある。「牛池」というこの池はオヤジのお気に入りの場所だ。透明度が高く、水中の藻の緑が水を緑に染めている。秋空も映り込んで絶景なのだ

今日は良い天気で暖かだったのでバイクが多かった。ビーナスラインも良いが、ここ志賀草津ルートもなかなか良い道だ。来月には閉鎖になり、長い冬ごもりになるので是非疾走しに来て欲しい。来月初めまでは日影の凍結に気をつければ大丈夫だし、紅葉が最高になるだろう

帰りは292号線を降りる。紅葉の盛期にはあと少しという状況だ。今月末が見頃ぐらいだろうか。下界は何とも暑い!冷えた身体をラーメンで温める目論見だったが、陽射しで充分暖まってしまった。しかし初心貫徹。中野の「そうげんラーメン」で鶏白湯+あごだしラーメンをいただく。久しぶりに来店したが変わらず美味しかったよ

逢って何より お蕎麦のうまさは 種田山頭火
今回は蕎麦じゃなくてラーメンだったけどね。同行してくれたOgaさんお疲れ様でした。また是非一緒に疾走りましょう
久しぶりのブログ更新である。何という理由はないのだが、ついつい更新をサボっていた。
その間にサーバーが更新されいつものパスワードでログインできないという事態!紆余曲折のうちに放り投げ、現在に至る。そしてひょんな拍子にログインできてブログ復活と相成ったのだ
このところ週末は家庭菜園の雑草取りやら、秋野菜の手入れ、生ハムの仕込みに、展覧会に出展する絵を描いたりと忙しく過ごしていた。山の上の紅葉は如何なモノかと今日は疾走りに行くことにした
「志賀高原を疾走しにいくぞ!」とTwitterで呟いたところご近所のフォロワーさんが「おいらも連れてて!」と返信が来た。大歓迎である。基本オヤジはソロツーリングを好む。でもたまには人恋しくなるのだよ

近所のスーパーの駐車場で待ち合わせ。相方のCB1300。
峠のドンガメで申し訳無いが、のんびりペースでのツーリングにしてもらった。オヤジは昔これと同じエンジンを積んだX-4 に乗っていたのでちょっと懐かしい。
志賀高原へのルートは中野市から湯田中を抜け国道292号線「志賀草津ルート」を上がるのが通常ルートだが、目を三角にした走り屋達がカリカリ疾走っているので、ゆっくり疾走れる高山村から万座へ至る県道112号線を選んだ

爽快に晴れ渡った秋の空に、遠く北アルプスまで見渡せる。写真では厳しいかもしれないが槍ヶ岳も観ることが出来る。
途中の展望台で休憩をしていると、下ってきたライダーが大声で「凍ってるよ!」だって。慎重に上がっていったところ日影のカーブに凍結していた後があった!標高2000m侮りがたし
登り切り、ちょっと脇道に逸れて毛無峠へ向かう。狭い道だが見晴らしの良い道だ。しかし行き止まりになるのでまた戻ってくることになる。突き当たりは廃坑の後地。ここはいつも強風が吹く。天気は良いが体感温度は下がる

強風吹きすさぶ毛無峠駐車場 僅かだがダートがあるのでご注意を
すでに数台のバイクが来ていた。来る度にいるのだがラジコン・グライダーを飛ばしているチームもいた。この強風の仲良くコントロールするものだと感心する

グライダー見えるかな

ここで記念撮影。なかなか良いシチュエーションでしょ
一旦県道まで戻り、万座へ向かう。万座に付くと右側に緑が映える池がある。「牛池」というこの池はオヤジのお気に入りの場所だ。透明度が高く、水中の藻の緑が水を緑に染めている。秋空も映り込んで絶景なのだ

今日は良い天気で暖かだったのでバイクが多かった。ビーナスラインも良いが、ここ志賀草津ルートもなかなか良い道だ。来月には閉鎖になり、長い冬ごもりになるので是非疾走しに来て欲しい。来月初めまでは日影の凍結に気をつければ大丈夫だし、紅葉が最高になるだろう

帰りは292号線を降りる。紅葉の盛期にはあと少しという状況だ。今月末が見頃ぐらいだろうか。下界は何とも暑い!冷えた身体をラーメンで温める目論見だったが、陽射しで充分暖まってしまった。しかし初心貫徹。中野の「そうげんラーメン」で鶏白湯+あごだしラーメンをいただく。久しぶりに来店したが変わらず美味しかったよ

逢って何より お蕎麦のうまさは 種田山頭火
今回は蕎麦じゃなくてラーメンだったけどね。同行してくれたOgaさんお疲れ様でした。また是非一緒に疾走りましょう