スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

北アルプスを眺める半日ツーリングで思わぬ出会い

    かすんで かさなって 山がふるさと   種田山頭火

まだ四月というのに気温はずいぶんと高い。今日は朝から畑仕事をした。夏野菜の苗を植えたのだ。夫婦二人が一夏中旨い野菜を十分食えるのは、雪解けからの二ヶ月間、畑を耕し、石を取り、堆肥をいれて土を作ってきたからだ。あとは野菜達の活力に期待する。

午前中に畑仕事を終えたので、白馬村のいつもの場所で今年も春の写真を撮ろうと思いバイクを車庫から引き出した。
向かう場所はこのホームページの「ガイドブックに載らない信州の絶景」で取り上げた白馬村だ。今年はまだ白馬村を走っていない。
まずは第3位に取り上げた美麻村新行地区のあぜ道で爺ヶ岳、蓮華岳をバックに写真を撮る。

IMG_2008.jpg

そして蕎麦を食べに向かう。いつもお邪魔する「麻の館」は観光客で行列が出来ていた。お昼をかなりすぎていたのでちょっと先の古市荘へ。この新行地区の蕎麦屋はすべて蕎麦農家なので、どこへ入ってもまず間違いはない。しかも店ごとの特徴のある「付け出し」をサービスしてくれるのでそれも楽しみだ。

IMG_2010.jpg

この蕗味噌と菜の花のおひたしがたまらんのだ

IMG_2011.jpg

今日はざる蕎麦ではなく、ナメコおろし蕎麦を選んだ。天ぷらはウドの新葉、ふきのとう、コシアブラ、マイタケ、タマネギの掻き揚げ、この量でも300円也!

そして仁科三湖へ。南から木崎湖

IMG_2014.jpg

小さいが趣がある中綱湖

IMG_2021.jpg

一番北の青木湖と走る

IMG_2022.jpg

青木湖を過ぎ、湖畔道路から国道へと戻る。ここで交差点で右へ曲がり白馬の道の駅に寄るか、直進し、オリンピックバイパス道路から松川河川敷道路へ行くか一瞬迷った。そして直進を選んだ。そしてこの選択の結果、驚きの出会いに遭遇した。

バイパスと千国街道から来る県道の信号左折、暫くすると対向車線をTwitterで見慣れた赤いCB1100旭風防仕様が旅支度をして走り去って行くではないか。田舎道なので速攻Uターンし追いかけた。追いつきざまに「ヨッシーさん?」と問いかけると「あ、はい」「つー坊です」「あ゛〜」と言うことで路肩に停まった。

IMG_2023.jpg

いきなりのお声がけ大変失礼した。かなり驚かれたことだと思う。昨日からのTLで白馬でキャンプをしているのは承知していたが、その後のTLが日本海を目指しているようなので、もう海に行ってしまったと思っていた。ほんの数分だったが立ち話をしてお別れした。道上でフォロワーさんとすれ違い、追いかけたのは二度目だ。「いつか何処かの道上で」バイク乗りにとってこの言葉は必ず実現できると実感し感動した。  三度目は誰とすれ違うのだろう。

  旅人 旅人と別れゆく 種田山頭火

分かれて向かう先は松川の河川敷道路。ここも春・夏・秋と必ずバイクを停め白馬岳をバックに写真を撮る場所。

IMG_2024.jpg

そして車が入ってこれない河川管理道路なので道交法管轄外!オッサンはまた悪い虫が騒ぎ出し、ノーヘルで髪を風になびかせるのである。オジサンがバイクに乗り始めた頃は、まだヘルメットは義務化されていなかったのだ。風を受け、涙の尾を引きながら、がむしゃらに走り回っていたのだよ。そんな時代もあったのだ若者諸君!

IMG_2027.jpg

明るい内に帰宅し、もう一仕事。シーズンを迎えたタラの芽を取りに行くのだ。行く場所は自宅から20分ほど走った廃村。先人達が楽しんでいたであろうタラの木の群生地がある。

IMG_2028.jpg

春のこの時期だけ、自然からのお裾分け、揚げたての天ぷらを塩で、冷えたビールがことのほか旨い。そして今日のツーリングで日焼けした顔がほんの少し火照った。

  木の芽や 草の芽や これからである  種田山頭火


スポンサーサイト

春の海風はまだ冷たい A Cross the Boderline

 「春の海の どこからともなく 漕いでくる」 種田山頭火

国境を越える峠には、まだ融雪剤が撒かれているのではないかと一瞬不安になったが、海まで往復120マイルのツーリングに出た。

このところの陽射しは暖かく、散歩のような短距離ツーリングにはちょうど良い季節だ。しかしまだ何を着て行くか迷うのも事実ではある。今回は間違いのないところで厚手の革で出来たヘビーウエイトなジャンパーを選択した。

私の80キュービックインチのハーレー・ダビッドソンにはS&SのEタイプ・キャブレターが付いている。エアクリーナーは定番のティアドロップ型のクロームカバーだ。先日それを2インチのショート・ファンネルに変えた。エンジンにゴミや石が飛び込まないよう、細目のステンレスメッシュを挟み込んだ。実はこれホームセンターで100円で買った灰汁取り用のお玉を分解し作った。

ただでさえ気候変化、気圧変動で気むずかしくなるキャブレター。しかしインジェクションでは私は楽しくないのだ。自分にしか扱えない、まともに走らせることが出来ないオートバイになっていることが嬉しいのだ。

IMG_1885.jpg

自宅を出るとRoute18を使い海に向かって走り始めた。国境の関川にはまだ路肩に大量の雪が残っている。交通量は思っていたよりもかなり少ない。バイクともすれ違うが、まだまだ少数だ。

気温はそれほど低くはない。写真を撮ろうと路肩に停まり妙高山を見上げた。山肌は真っ白の雪に締められている。まだ冬なのだ。エンジンが冷えてしまう前に国境を蹴り飛ばし走り出す。

海まであと20マイルだ。

IMG_1886.jpg

妙高山が視界から消え、背後になる頃には、道連れはエンジンと風の音、キャブからの吸気音、やはりそれだけでは寂しくなってしまうことも事実だ。

オートバイに乗っていると時々「ロンサムカウボーイ」と言う言葉が頭に浮かぶ。昔吸っていたマルボロのテレビ・コマーシャルが懐かしく甦る。カウボーイ達が牛と旅するテレビ・コマーシャルだ。本物のチャップスと乾いた土埃、ジッポーで火を付ける紙巻きたばこが旨そうだった。今ではたばこのテレビ・コマーシャルが流れることはない。たばこから離れてもう20年、私にはマルボロの香りを思い出すことは出来なかった。

そういえば「ロンサムカウボーイ」というキャッチコピーが使われていたのはマルボロのコマーシャルではなく、パイオニア製のカーオーディオのシリーズだった。
中年の男が乾燥しきった砂漠でバドワイザーの空き缶を拳銃で撃っている。飛び上がる薬莢から判断すれば、拳銃はオートマチックなのだろう。着弾し撥ね上がるバドワイザーの空き缶と舞い上がる土埃。変化と色に乏しい映像に、暮らしてきた地名だけを読み続ける抑揚のない片岡義男のナレーション。それだけで十分に空虚な砂漠を表現できていた。今の時代、こんなテレビ・コマーシャルを作ることも流すことも出来ないだろう。

IMG_1888.jpg

Route18は突き当たりRoute8になる。交差点を左折し、まだしばらく街の中を走らないと海には出会えない。2車線のRoute8を車の流れに逆らうこともなく数マイル走る。そして暗くて狭いトンネルを過ぎると海が面前に広がった。

IMG_1890.jpg

IMG_1891.jpg

時間はすでに12時をまわっていた。海は強風に煽られ荒れていた。天気は良いのだが、山よりも寒い。革製のジャンパーを着て来て良かったと思う。腹も減ってきたので名立の国道沿いにある、鱈汁の旨い店へとアクセルを煽る。

IMG_1892.jpg
     名立食堂で「鱈汁と海鮮丼」

海からの風に吹かれ、道はすっきりと晴れ渡った空と同化し、カモメはやっと暖かくなった風に春を満喫ししていた。海風に建つ風力発電機のプロペラシャフトは低い唸り音を響かせ、存在を主張していた。すべては青い空があるからこそ成り立つ風景だった。

IMG_1893.jpg

IMG_1894.jpg

IMG_1897.jpg

海を眺め、春に触れ、今日はちょっとだけ片岡義男の世界をまねしてみたくなった。

IMG_1898.jpg

    波の音たえずしてふる郷遠し   種田山頭火

また国境を越え、家へ帰ろう
    Ry Cooderの「A Cross the Boderline 」を聞きたくなった



次の週末はハーレー・ダビッドソンの外観を少しカスタムしよう。やっと見つけた他のペグ類と同じデザインシリーズのブレーキペグの交換。後輪の横に付いている革のツーリングバッグをリアフェンダーの上へ移動するためのシーシーバーの取り付け。黒いゴム製の燃料ラインをステンメッシュホースへ変えるための作業を予定している。
プロフィール

cjjfish

Author:cjjfish
信州からオートバイ乗りのオヤジがツーリング、燻製作り、家庭菜園のことなどを種田山頭火の句と織り交ぜ書き連ねます

  山あれば山を観る
 雨の日には雨を聴く
    春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
すなおに咲いて白い花なり

   種田山頭火

Twitter つー坊 @cjjfish

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。