梅雨の晴れ間にマフラー交換をする

梅雨晴れの梅雨の葉おちる 山頭火

昨夜来の豪雨もやんで、山の樹木の葉から雨のしずくが落ちてくる。こんな朝の空気に爽やかだと感じることが嬉しい。

今日は休みなので、先日ヤフオクで競り勝ち、落札したHOTRUNのマフラーを取り付ける。出品者がここから50Kmほど離れた町の方だったので直接受け取りにした。梅雨の晴れまで天気も良いので下道を好きな音楽を聴きながらひた走る。

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出品者と会い、取り付け方法や音の感想を聞き、暫くハーレー談義をしてきた。帰りは前から狙っていたラーメン屋「麺屋蕪村 長野インター店」に寄ってみた。
痛風発作が出てまだ二ヶ月経っていないのに、プリン体たっぷりの節粉を使った「特製つけ麺」をオーダーする。スープを残せばいいやなどと、自分を甘やかす懲りないオヤジである。

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昼過ぎに自宅へ戻り一休みしてからの作業である。今まで付いていた爆音マフラーを取り外す。この音も嫌いではなかったが寄る年波に疲れが溜まる音になってきた。オールステンレスのHOTRUN2in2は綺麗なエキパイ焼けをしていて大切に使われていたことが伺える。さすが日本製なので、仕上げと精度は本国製とは比べ物にならないぐらい素晴らしい。

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作業は思っていたよりスムーズに進み古いマフラーは簡単に外れた。この機会にガスケットも新品に交換した。危惧していたフランジとリテーニングリングも問題無く入れ替えができた。

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前のオーナーが「結構大変ですよ」と言っていたフットペグ・ベースとの接合は力任せで、強引に寄せて留めた。ここで大汗!
何とか取り付け、フランジをエンジンに取り付けようとしたときに、予感はしていたがナットを落とした。ソレノイド裏の手も工具も入らない隙間に!実はもうここにナット3個ぐらい落としているんだ。だから気をつけようと思っていたのに・・。
インチナットなので仕方なくショップまで汗でびしょびしょのシャツのまま出向き、予備も含めて2個もらってきた。

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すでに時間は4時をまわっていて、そろそろワンコの散歩に行く時間。さっきから雷が鳴り始め雨が降り出す気配濃厚だ。とりあえずカッコにはなったので今日の作業はここまで。軽くエンジンをかけたところ、とても耳障りがよい重低音が響いた。ツーリングレポートは梅雨の合間の晴天の休日に試乗してからのアップになる。いつになるやら、早く乗り出したいな。

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夕立が洗っていった茄子をもぐ  山頭火

家庭菜園の夏野菜も盛期に入り、夕立が去った後の畑から雨に濡れたズッキーニと茄子をもいできた。



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夏を語る二つの言葉  老練なピーター・フォンダの後ろ姿に

   こころ疲れて山が海が美しすぎる  種田山頭火

私は中学生の時に「イージーライダー」をリアルタイムで観た早熟なガキだった。バイクとは乾いた夏の大地を、太陽を浴びて走り続ける物だと、ラズロ・コバックスの映像に感化されたのだ。この時期になるといつも心に浮かぶ、夏をキーワードにした二つの言葉を紹介したい。

「夏はただ単なる季節ではない。それは心の状態だ」

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片岡義男のオートバイを題材にした小説は、私がバイクと供に過ごした青春期のバイブルである。氏の小説のなにを最初に読んだかは全く覚えていない。そして本棚には別冊アトリエ、ユング、アドラー、澁澤達彦、開高健と真っ赤な背表紙の角川文庫が圧倒的な数で鎮座していた。新刊が出るたびに買い足し、片岡義男ブームの一翼を担っていたのである。
時代と供にあらかたの小説の内容は忘れてしまったが、今も鮮明に覚えている一文がこれである。しかもこれは氏には申し訳ないが小説の一文ではなく、あとがきの一文なのである。

「夏はただ単なる季節ではない。それは心の状態だ」この一文が心の琴線に触れる人はバイク乗りだけではないだろう。夏に旅するすべての人に「そうだ、夏は心の状態だったんだ」と気づいていただきたい。若者ほど夏に対する思いが大きい。それは肉体を超越するハイな心を持っているからだ。初老と呼ばれる年代に近づき強くそう思う。以下にその後書きを記載する。

ずいぶんまえにカリフォルニアで観た、アメリカ製の波乗り映画のなかで、若い素人のナレーターが言っていたひとことが、いまでも忘れられない。夏、という季節について、彼は、「夏はただ単なる季節ではない。それは心の状態だ」と、日本語に置きかえうるようなひとことを、言ったのだ。
(片岡義男著『限りなき夏1』あとがきより角川文庫/1981年)


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「また来年、俺に夏が来るとは、もう誰も保証してくれない」

歳を重ね、この言葉と出会った。大したヒットもしなかった映画「Wild Hogs 団塊ボーイズ」で主人公のジョン・トラボルタが言った言葉だ。中年を過ぎ、今更後戻りも、やり直しも難しい男が今年を生き残り、また来年も夏が来る保証はもうない。と悪態をつくのだ。

若い頃は夏が来ることを楽しみにし、ロング・ツーリングの計画を練っていた。毎年自分に夏が来るのは当たり前のことで、わずかな疑義を持つこともなかった。でも還暦間際の今は・・・そう自分自身で確信を持ってそう思えないのである。今年の夏はまだしも、来年の夏なんぞは本当に来てくれるか、夏前に胃カメラと大腸カメラ検査が待っている自分には、まさに誰も保証してくれないのである。

この映画は中年オヤジ四人が自分の存在意義を再確認しようとそれぞれの思いを胸にハーレー・ダビッドソンに乗り大陸横断を目指す物語だ。おかまの警官に追いかけられたり、暴走族とけんかしたり、はちゃめちゃな映画だ。途中早送りしてもよいが、最後のシーンを絶対見逃してはいけない。短いショットだが、あのピーター・フォンダが圧倒的存在感でカメオ出演している。その姿にイージーライダー世代は身震いする。
大乱闘を一瞬で納め、彼はこう言うのだ”ride hard or stay home. Oh, and guys... lose the watches.” 「おまえ達 安穏とした暮らしなんか求めるんじゃねーぞ  それからな 時計は捨てろ」と、そして年季の入ったチョッパーで走り去る後ろ姿に「キャプテンアメリカは生きていた」と確信するのだ。

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  こんな画像しか見つからなかった
動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=bl6j-wv4200 11:15~13:20に出演!
ただしアラブの国のアフレコなのでセリフは解りません。

ピーター・フォンダにやられてつい脱線したが、本題に戻そう。自分にとって夏は今年も無事迎えられたと感謝する「里程標」になってしまった。今年の夏、また乾いたアスファルトの道を、太陽に焼かれ、オーバーヒート気味の空冷エンジンに鞭を入れながらツーリングに出られるとしたら、そのことを神に感謝しなければいけない。その時にはこう言おう「また、俺に夏が来た」

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   このときの夏に「黄昏」を深く想う

東山魁夷画伯が感動した風景を見に行く

分け入っても分け入っても青い山  種田山頭火

痛風発作が起きてからというもの、足が腫れていて靴が履けない。それでもだいぶ腫れが収まり、今日はかねてから行ってみたかった「御射鹿池 みしゃがいけ」を目指す。

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  上田の「川と道の駅」で休憩


東山魁夷の名作「緑響く」のモチーフとなった「御射鹿池」は、茅野市からビーナスラインへ向かう道、麦草峠へ向かう道が分かれるところを、右へ、すぐまた右、奥蓼科温泉郷へ向う山の奥にある。

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  東山魁夷作「緑響く」

今日はビーナスラインは走らない。時間があればまた戻ってこようと思いつつも、行きと帰りは違う道を選ぶ主義である。
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  白樺湖からビーナスライを望む

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  蓼科へ向かう道の端からわき出す清涼な水

自宅からだと中央高速で諏訪インターへ向かうのが最速なのだが、私のハーレー・ダビッドソンは高速を巡航するのが苦手である。良い天気なのでノンビリと上田から大門街道を白樺湖へ向かう下道ルートを行くことにする。白樺湖を過ぎ、一旦茅野方面へ下る。前を品川ナンバーのホンダS2000がオープンにして走っている。ドライバーはおしゃれに決めた四十過ぎの男性。こいつがあきれるほど運転がヘタ!カーブでふらつき、ライン取りもめちゃくちゃ!「おまえその運転ならS2000に乗るなよ。このへたっくそ!」と叫んだら、聞こえたのかちょっとアクセルをふかすがへったくそに変わりはない。下りコーナーでハーレーに煽られるS2000は初めてだよ。メガスポーツに乗っていたころなら一瞬でバックミラーの点にしてあげたのに。などと思いながらおとなしく下っていったオヤジであった。

「御射鹿池」は奥蓼科温泉郷へ向かう急な坂道の途中にある。一本道なので入るところさえ間違えなければ、たどり着くのはたやすい。結構なヘアピンカーブが続くがバスが通れる道なのでご心配なく。

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 御射鹿池

この池を訪れた日本画の巨匠はその美しさに暫く動かず、そして作品の構想を練るため何度も訪れたという。森と水と光が競演してこその感動の風景、それがここにある。

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池はこの季節は新緑に溢れた森を、鏡のような水面に映した姿を見せてくれる。静かで爽やかな空気に満ちた池である。水辺に入り写真を撮る。わずかな風で水面が波立つので、じっと風がやむのを待つ。水面を眺めながら土手に座り、静けさの中、時が流れるのを愉しむのも良いものだ。

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写真撮影を趣味とする方ならじっくりと時間をかけ、ベストショットをモノにしていただきたい。私感だが空が入らない方がこの「御射鹿池」らしい雰囲気が撮し込めるのではないだろうか。そして秋には驚くような紅葉が観られるという。また訪れたいと強く思った。

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 紅葉の御射鹿池

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   水のまんなかの道がまっすぐ  種田山頭火

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  ちなみに「ツーリングマップル」には出ていませんでした(右下です)


プロフィール

cjjfish

Author:cjjfish
信州からオートバイ乗りのオヤジがツーリング、燻製作り、家庭菜園のことなどを種田山頭火の句と織り交ぜ書き連ねます

  山あれば山を観る
 雨の日には雨を聴く
    春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
すなおに咲いて白い花なり

   種田山頭火

Twitter つー坊 @cjjfish

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