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絵画に触れる旅

   ふつと逢えて初夏の感情  種田山頭火

前から欲しかった画集が手に入った。すでに廃版になっていて、高額で販売されている。価格的に納得できる金額だったので購入した.それでも本来の販売価格よりは高い。

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    磯江 毅  「深い眠り」

鉛筆で写実画を描くものとしては、神に等しい画家である。残念なことに10年前53歳で夭折された。もし存命であればどれだけの名作を世に残しただろう。非常に残念だ。

画集が手元に来たその日、NHK日曜美術館で写実画を集め、平塚市美術館で開催されている「リアルのゆくえ」という企画展を特集していた。途中から観たのだが磯江毅の絵がちょうど画面に映っていた。

しかし展覧会は残すところ2週間。この週末は良い天気のようなので「ビーナスラインの裏表を完全走破」する予定でいたのだが、急遽展覧会が開催されている「平塚市美術館」へ向かうことにした。

磯江の作品が展示される機会は少ない。なかなか機会に恵まれず、未だに一度も実物を見たことがない。この機会を逃すと今度いつになるのか・・・


 1枚の絵に逢うために長い道程を走る。素敵な決断じゃないか


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  往復600Kmの旅へ出る

片道4時間ちょっとの旅だった。今度の相棒は高速巡航性能が高く、しかも疲れない。だが使っているナビは古いのでずいぶんと遠回りをさせてくれた。

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 美術館会場入り口

展示会自体は近代の写実画を年代に沿って展示してある。学生の頃必死に研究し、模写した絵が幾つか展示してあった。


磯江の絵は奥に展示されていた。「深い眠り」初めて実物と対峙する。感動は深く静かなものだった。

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鉛筆、炭、絵の具でモノクロ写真のように描かれた彼女はまさに今、私の目の前で深い眠りに就いている。写真ではわからなかったが右上に暗い月が描かれていた。
目を絵の間近まで近づけ、画家がどう描いているか観察した。畳1畳ほどの絵は、髪の毛のような細さの鉛筆の線と、膨大な時間、そして神の繊細さで描かれていた。

  ここでの滞在時間の大半をこの絵の前で過ごした



この絵画展でもう一つ嬉しい出会いがあった。「犬塚勉」。実は彼の絵も大好きなのだ。彼の絵はそこにある自然の情景をそのままに描いている。

油絵による風景画なのだが驚くほどの緻密な筆致で描いている。直径が数ミリしかない面相筆で油絵の具をキャンバスに乗せてゆく、途方もない制作時間がかかったのだろう。

そして犬塚の作品展が山梨県の廃校で行われていることがわかった。しかも会期はあと2週間、来週また好きな絵に触れる旅に出ることになりそうだ

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 犬塚 勉 「梅雨の晴れ間」

私も細かく鉛筆の線を重ね、擦り、消し、また線を重ねてを繰り返し描くが、その数万倍の作業を彼らは行っていた


    ア・シ・モ・ト・ニ・モ
           オ・ヨ・バ・ナ・イ




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旅のすがたをカメラに 初夏の雲も  種田山頭火



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プロフィール

cjjfish

Author:cjjfish
信州からオートバイ乗りのオヤジがツーリング、燻製作り、家庭菜園のことなどを種田山頭火の句と織り交ぜ書き連ねます

  山あれば山を観る
 雨の日には雨を聴く
    春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
すなおに咲いて白い花なり

   種田山頭火

Twitter つー坊 @cjjfish

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