春が来た・・のかな

  春が来た 旅の法衣を洗う  種田山頭火

信州にもやっと春の気配が感じられるようになった。
先週少し走ろうとハーレーにエンジンに火を入れたら、三ヶ月の冬眠から無理矢理起こしたのに、あっけないほど簡単にエンジンがかかった。今年も元気に疾走ってくれそうだ。

シーズンインに備え、もう5年ほど使っているグローブと一緒に風呂に入り、石鹸で洗った。オイルを入れ続け、革自体が重くなってきたので一回リフレッシュさせるのだ。

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 この丁寧で見事なシャーリング加工を見ていただきたい

本来革を洗うのは厳禁なのだが、このグローブは純日本製。まじめにしっかりと作り込まれた革グローブなので風呂でゴシゴシ洗われてもへこたれないだ
余分なオイルと汗汚れを落とし、陰干し、成形、まずはベースオイルになるニーツフットオイルを入れ、さらに陰干しを続けた。こういうまじめに作られたグローブは、今シーズンもしっかりとオヤジと共に疾走ってくれるだろう

この週末、急に暖かくなったので所用を済ませ、まずはKSRで散歩がてら近所を走ってきた。春の里山は農作業が始まっていた。

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暖かな陽射しが気持ちよい

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山路を登るとまだ雪が多い あえなく断念



帰宅し、畑の端に生えてきたフキノトウを採った。今年も大きく、柔らかくて香りが強いフキノトウがたくさん採れた。さっそく女房が「蕗味噌」にしてくれた

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 信州ではフキノトウを「フキッタマ」と呼ぶのだ

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 ほろ苦く香り豊かな蕗味噌 これでご飯何杯でもいけてしまう


日曜日はハーレーで白馬、安曇野へ出かけた。温かな陽射しが降り注いでいたので厚手の綿パーカーにダウンベスト、ジーンズにウエスタンブーツというこの時期ではまだ軽装かなと思うスタイルで乗り出す。

白馬街道の「道の駅 おがわ」で休憩する。ここでは必ずおやきを食べるのだ。温かなおやきをほおばり、道を眺めているがバイクは走ってこない。こんなに天気が良いのにね

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 ここまでは暖かかったのだ

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 いつもはあんこだが今日は野沢菜のおやき



白馬村の田んぼの中の一本道で北アルプスの写真を撮った。広い田んぼの雪で冷やされ、渡ってくる風が冷たい。やはり冬装備で来れば良かったか

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 この写真にたくさんの「いいね」がついた みんな最新の信州ツーリング情報が知りたかったようだ

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 松川河川敷で白馬岳をバックに

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 中綱湖はまだ2/3が凍っていた


南下すると雲が厚くなってきた。寒くはないが予報ではこの後雨になるようだ。安曇野に来たら必ず寄る「北アルプス牧場」。
ここのソフトクリームは必ず食べる。寒さに凍えていてもだ。旨いのだからしょうがない。ざらつきのないなめらかそのものの舌触り、深いコク、爽やかなのどごし。他のソフトクリームとは違う、是非食していただきたい逸品なのだ。

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 とにかく一度食べてみてくれ

遅めの昼食を食べていたら、市内のフォロワーさんから「たくさん作った野沢菜漬けが酸っぱくなる前に食べませんか」という嬉しい連絡が来た。年末に作りたての野沢菜漬けとオヤジ特製のベーコン、サラミと物々交換したやつだ。塩でなく醤油で漬けた旨いやつ。ありがたくちょうだいした。

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 「旨い!」 このぐらいが一食分 夫婦でぺろりと食べてしまう信州人

信州ではフキノトウを味わい、酸っぱくなってきた野沢菜漬けを食し、貯蔵していたリンゴが無くなると春が来る。そろそろ春が来ると実感していたら、隣のりんご農家から「これ最後のやつね」とたくさんのリンゴをもらった。「秋にはまた収穫の手伝いヨロシク!」としっかり労働との等価交換を約束させられた

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少しぼけてきているがまだまだ旨い信州リンゴ



夜にフライロッドとリールのメンテナンスをした。ロッドはバンブーを使っているので、オイルで拭き上げ、曲がりが無いかチェックする。リールは回転がスムーズであることを確認し、オイルを入れる。毎年この時期にはラインを引き出しシリコンを塗布、春の渓流に思いをはせるのだが、結局行かないで終わる

なぜかって、単純明快「老眼」になったからだ。

練習し、技を磨かないとラインを飛ばすことすら出来ない、しかももっとも釣れない釣りと言われるフライフィッシング。維持に手がかかるバンブーロッド(竹竿)、繊細な毛針、精緻なバランスのリール。バイクも言うことを聞かない、しかも調整が面倒なキャブレターを好む

自分でもあきれるほど「面倒で手がかかること」が好きなオヤジなのである

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 「機能美」だろう

トラディショナルなスウェルバットのバンブーロッドにモダンでメカニカルなATHのリールを合わせるがオヤジのお気に入りだ。
フライフィッシングの針は小さな毛針だ。昔は自分で作ったが老眼では上手く作れなくなってきた。ましてや針と細い糸を結ぶことを夕暮れの川でやるのはかなり難しい。結果「アームチェア・フィッシャーマン」と化すのである。

釣りに行ってないのでオヤジの燻製レパートリーにここ数年イワナの燻製がラインナップされていない。イワナに限らず渓流魚の燻製は繊細で、肉とは違う奥深い旨さがある。今年はお気に入りのバンブーロッドを手に、川へ行ってみようかと思う宵であった

  歩けば蕗のとう  種田山頭火


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Author:cjjfish
信州からオートバイ乗りのオヤジがツーリング、燻製作り、家庭菜園のことなどを種田山頭火の句と織り交ぜ書き連ねます

  山あれば山を観る
 雨の日には雨を聴く
    春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
すなおに咲いて白い花なり

   種田山頭火

Twitter つー坊 @cjjfish

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