スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オヤジのゴールデンウイーク2016

  空は皐の 一人ではない   種田山頭火

今年のゴールデンウイークは忙しかったぁ〜。いやもとい・・楽しかったぁ〜。いや本当に充実したゴールデンウイークだった

ゴールデンウイーク初日、オヤジがこの時期必ずやらなければいけないのは「家庭菜園に野菜の苗を植える」ことだ。

庭の片隅、半畳ほどのスペースから始めた我が家の家庭菜園も、年を追うごとに広がり、近年は家の下の傾斜地に畑を借り、その広さもすでに30㎡ぐらいになった。必然的に耕すのも草取りも大変な作業になっているのが実情なのだが、でも楽しいのだ。小さな種や苗が、手をかけると大きくなって、たくさんの恵をくれる。こんな喜びはそうはない

IMG_5301.jpg
キュウリ、トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、唐辛子、サヤインゲン、オクラを植えた。茂っているのは春先に植えたジャガイモだ

二日目は天気も良く、前々から友人達と計画していた「白馬ツーリング」に出かけた。50ccスクーター、110ccカブ&KSRの3台で「時速40Kmを守って走ろうツーリング」だ。

ハーレーにする前まではメガスポーツバイクを乗り継いできていたオヤジは、ツーリングと言えば集合場所だけ決め、各自200Km/hオーバーでハイウェイを疾走(すでに時効)するものだった。

今日は田舎道の端っこを時速40Km/hでとコトコト疾走している。穏やかに風を受け、陽射しのぬくもりを感じ、道端の山の木々、花を見ながら走る。追い越してゆく自動車やバイクに競争心も抱かずトコトコ走る、これが実に楽しいのだ

IMG_5307.jpg
 鬼無里道の駅で休憩 本日の参加車両

スクーターではきついかなと思っていた白沢峠を越え、白馬に入る。まずはオヤジお薦めの松川河川管理道路を目指す

IMG_5308.jpg
 雪代が出ている川原の岩に座って、オヤジ定番のマキネッタで淹れるエスプレッソをチョコレートクッキーでやっつけるのだ。オヤジのエスプレッソに砂糖なんぞは用意していない!

昼を過ぎたが本日の目的地、昨年KSRでラーメンを作って食べた「木崎湖を見下ろすパラグライダー発着所」を目指し、ひた走った。ラーツーのことは前のブログを見て欲しい

この時期の「小熊山林道」は雪は消えたが岩のかけらや、枯れ枝、浮き砂が目立っていた

IMG_5311.jpg
 無事とうちゃこ〜 崖の際に立っている友人は「高所恐怖症」なのだ。でも「怖いけど気持ちいい〜!」

この後林道を木崎湖へ向かい降りてゆく。途中一名が行方不明になり、探しに戻ると排水溝の段差でジャンプし、こけてしまったようだ。オヤジのツーリングでは身体の痛みと財布の痛みは自己責任



翌週、今度は別メンバーでまた同じコースを走った。今度は大型車。オヤジも小熊林道を初めてハーレーで走ることになる。なにせこのハーレー、右コーナーで車体を傾けるとマフラーをすぐ擦るのでリズムが保てない

IMG_5331.jpg
 鹿島槍スキー場の駐車場で記念撮影

 同じ市内のTwitterフォロワーさん、大阪からダムツーリングにこられたフォロワーさんと「どうしても行きたかった」という「木崎湖を見下ろすパラグライダー発着所」へ向かう

IMG_5354.jpg
 今日はここでエスプレッソだ

ちょうど大阪からのフォロワーさんが誕生日と言うことで、チョコレートクッキーとエスプレッソでささやかなお祝いを

二人はこの後「ダムカード」をもらう為に奥裾花ダムへ向かった。午後は東京から来るフォロワーさんと昼食を食べることになっている。まだ時間があったので青木湖へ

IMG_5336.jpg
 青木湖は風が強くて参った

毎年白馬に来てくれる東京からのフォロワーさんは、今軽飛行機操縦の教習を受けているそうだ。飛行機の操縦法を聞いたが、すでに頭の回転が衰え、記憶力が低下する一方のオヤジには、もう挑戦は無理だと悟った

昼食を終え今度は北アルプスを見晴らせる「鷹狩山」へ向かう。この山は北アルプスと対峙する山頂からの眺めが最高なのだ

IMG_5342.jpg
 すっきりと晴れた北アルプス パノラマで見て欲しい(クリックすると大きくなるぞ)

IMG_5353.jpg
 本日二回目のエスプレッソタイム

IMG_5347.jpg
 逆光だが北アルプスを入れて記念撮影

今年もたくさんの友人達と楽しくゴールデンウイークを過ごせた。若干痛い思いをした友人も一名いたが、天候に恵まれ白馬の自然に癒された。改めて一緒に遊んでくれた友人達、信州の大自然に感謝する!

IMG_5346.jpg

 信州を訪れるバイク乗りは遠慮無く声をかけてくれ。絶景を眺めながら淹れた、オヤジ特製のエスプレッソをご馳走しよう!ただし砂糖は入れさせないぞ!       



  草が芽吹いて 来てくれて 悪友善友  種田山頭火










春の海を観てきた


 春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな  与謝蕪村

今日は山頭火ではなく蕪村の有名な一句を。
信州から新潟の海へ出るには豪雪地妙高高原を超えなければいけない。当然道には融雪のため大量の塩カルが巻かれている。従ってバイクで県境を越えるには春になり雪が溶け、雨で塩カルが流された頃を見計らってからになる。

まずはいつもの柏原の田んぼから黒姫山と妙高に挨拶する。田んぼの雪はすっかり消え、もうじき田起こしの季節だ

IMG_5043.jpg

県境は思っていたより温かく、雪もなかった。県境関川にかかる橋から妙高山を望む

IMG_5044.jpg

上越の海は、生まれて初めてみた海だ。小学校一年生の夏、汽車に乗って父親が勤めていた会社の海の家へ家族で出かけた。県境の山越えの為に列車には蒸気機関車が連結され、トンネルに入るたびに煙が車内に入らないように窓を閉めた。

いつしか山は見えなくなり、いくつかのトンネルを抜け、そして突然車窓から真っ青な海が見えた。その時に見た海の青さは今も忘れられない。強烈な印象で脳に描き込まれた青だ。今までいろいろな海を見てきたが、この時の青さを凌ぐ海は見ていない

能生の手前、海岸まで降りられる堤防にバイクを停め一休み。ここでガードレールに邪魔されない写真を撮るのがお約束だ。

IMG_5045.jpg

暫く海を眺めて居たら、眠気と食い気が襲ってきた。海岸に降りて潮の香りを胸一杯に吸い込む

IMG_5046.jpg

IMG_5047.jpg

昼食は能生の道の駅で海鮮丼を食べた。地魚丼という白身魚ばかりの海鮮丼だ。この辺りで白身の地魚はソイ、メバル、スズキあたりか。残念なことに使われている魚の名前を聞きそびれた。しっかりした歯ごたえと、それぞれ深い味わいを持った旨い刺身だった。

IMG_5050.jpg

Twitterを眺めていると、地元のフォロワー君が近くを疾走って居ることがわかった。一度会いたいと思っていた青年だ。
食事を終え、先ほどの海岸へ戻り、その場所をツィートすると程なく彼は現れた。1200ccのスポーツスターを購入したばかりの彼は、やはり新調した仕立てが良い、美しい革のジャンパーを纏っていた。スウェットパーカーにダウンベストといういでたちのオヤジは、足の長さの違いに「大和民族体型保存会」の会員として、人類の種としての進化を強く感じたのだった。

IMG_5051.jpg

CfMbFj7UYAEhx8E.jpg

寒くなる前には戻りたいので早々に海を後にした。途中野尻湖に寄ったが、もう除雪で積み上げられた雪はなかった。

IMG_5055.jpg

今シーズンはどこでどんな出会いがあるのだろうか。免許の書き換えを終え、また三年間はブルーになったオヤジは、「バイク乗りなんだからゴールドなんぞ欲しくない!」と放言を繰り返すも、「次回こそゴールド免許になろう」と固く決意するのだった


 新国道 まつすぐに 春の風  種田山頭火


IMG_2402.jpg

オヤジ特製 ビーフジャーキーの作り方

 いつしか あかるくちかづいてくる太陽   種田山頭火

春の足音が近づいてきている信州だが、今日は雪が降っている。この冬に作った燻製、生ハム、パンチェッタ、ベーコンはすべて食べ尽くし、後はサラミ1本を残すのみとなった

太陽が力を増してくる頃に作り始めるのは「ビーフジャーキー」だ。オヤジの中で「ビーフジャーキー」とは「カウボーイが灼熱の砂漠で太陽の陽射しで灼いて作るモノ」という固定されたイメージがある。そう、「燻製」と言うより「干し肉」のイメージなのだ。実際真夏には燻製をかけず、干しただけの干し肉を作ったこともあるが、やはり燻製にした方が美味しいと言うことがわかった。

まだまだ寒く、太陽の光に力強さは足りないが、久しぶりに今週末に作ることにしよう。実はこのジャーキーにはファンがたくさんいるので、極秘で作戦を進行し、出来たらお裾分けで喜んでもらうのがオヤジの愉しみなのだ

IMG_2786.jpg

今回はオヤジのレシピを公開する。燻製としては失敗が少なく美味しいので是非挑戦して欲しい

いつも燻製には新鮮な肉に拘っているが、ビーフジャーキーに関してはこの法則が当てはまらない。国産牛、アメリカンビーフ、いろいろ試したが、オージービーフのチルド品が仕上がったときの堅さ、味ともに一番美味しかったのでずっと使っている。

オヤジのビーフジャーキー製造歴はもう三十年近い。作った量は記憶にないが数十キロになる。その経験から導きだしたレシピなのだからご信頼いただきたい。

 オージービーフ赤身 1Kg 肉の筋に沿って4〜5mm程度にスライス(掃除したときに出るスジや脂は、茹でて愛犬のおやつとする)

精肉店の保管庫で落とされてから一度も冷凍せず(チルド保管)熟成されているのを「例のやつちょうだい!」と言って放出させる。薄くスライスするには「半冷凍」して切ればなんとか切れるが、ここは肉屋のスライサーにお願いした方が間違いない。オヤジのビーフジャーキーは4mmの厚さで作る。仕上がりはちょっと堅めで歯ごたえがある状態になる。ソフトなジャーキーにしたければ5mmに切ってもらう。この1mmの違いで仕上がりが激変する。これも経験から導き出した。もっとも好みなのでいろいろ自分で試してもらえば良い。

スパイス類は以下になる。こちらも好みだが、塩抜きをしないので、この辺りを標準としていただきたい。

 岩塩   35g
 砂糖   30g
 醤油   大さじ1
 白だし  1/3カップ
 みりん  1/2カップ
 赤ワイン 1/2カップ
 水     1/2カップ
 黒胡椒 小さじ1 粒でも良いが、その場合は割ること
 ニンニク  大さじ1
 オールスパイス 小さじ1
 タマネギスライス 1/2個
 月桂樹   3枚
 タバスコ  5〜15滴ぐらい 子供に食べさせるのなら無しでもかまわない

漬け汁は漬け込む前日に作っておくことを忘れないように。上記の材料を鍋に入れ火にかける。沸騰させず5分ほど煮る。その後は自然に冷めるのを待つ。

スライスされた肉は結構大きいので4cm×8cm程度に切り分けておく。その肉をドバッと一度に漬け汁に入れてはいけない。1枚1枚丁寧に漬け汁に放ってゆく。時々軽く揉みながら肉にまんべんなく漬け汁が行き渡るようにだ

IMG_0848.jpg


約10時間漬け込む。そうしたら流水で一気に洗う。長く流水に晒してはいけない。

薄くスライスした肉を流水で数時間晒せば、塩気と一緒に旨味も抜けてしまうことは聡明な貴君にはご理解いただけると思う。だからオヤジは塩抜きせずそのまま食べられる味のレシピにたどり着き、漬け込みが終わった肉は軽く洗うだけで良いのだ

ザルにとり一度水気を切る。

IMG_1787.jpg

それから新聞紙の上にペーパータオルをひき、肉を一枚一枚並べ、またペーパータオルをひき、その上にまた肉を並べる。1Kgの肉を上記サイズに切り分けると約60〜80枚の短冊になるので、結構大変な作業だが手間とペーパータオルを惜しんではいけない。急速に水を切ってやることで肉の旨味プラス漬け汁の旨味が固定されるのだ。

IMG_1791.jpg

水が切れたら干物製作用の網籠に重ならないよう並べ風乾工程だ。時間は湿度にもよるが8〜12時間程度、表面が乾き、肉に張りが出たら頃合いだ。この時に軽く白胡椒の粗挽きを振ってやると風味が増す。好みだがけっこうお勧めだ

IMG_0324.jpg

燻製にかける際、オヤジはステンレスの金串にさして「すだれ」のようにしている。これだときっちり並べて、大量の肉を一度で燻煙にかけられる。燻製ボックスの金網に並べていると、この枚数は一度では燻製出来ない

IMG_2782.jpg

まずは60度ほどで1時間、煙をかけずに肉を乾燥させる。そのまま60度で1時間燻煙をかける。それ以上だと煙のえぐみが出てしまうのでこれで十分だ。まだ温かいうちにバーボンか日本酒の霧を吹いてやると、良い風味が付く事もお伝えしておく

金串に刺したまま一晩そのまま放置する。あと僅か我慢をすれば煙が落ち着き、翌日には旨味が凝縮され、良い香りがする「ビーフジャーキー」を味わえるのだ

IMG_1560.jpg

太陽が力強く降り注ぐ季節なら、風乾を外で直射日光を当ててやる。カラカラにならないように注意し、その後1時間ほど煙をかける。ビール片手に真夏の太陽を浴びながら噛みしめる。やはり「ビーフジャーキー」には夏の太陽がよく似合うのだ

IMG_0851.jpg

手作りの「ビーフジャーキー」はビールはもちろん、バーボン、日本酒、ワインにも合う。しっかり乾燥させれば長期保存も可能だ。管理する温度は60度前後で1時間なので段ボール製燻製ボックスにスモークウッドでも問題はない。燻製をやってみたい方は、このレシピを参考に「ビーフジャーキー」に挑戦し、酒が止まらなくなる「自分の味」を探求して欲しい

スーパーやコンビニでポリエチレンの袋に詰められて並んでいる、「ビーフジャーキー」に二度と戻れなくなってもオヤジの知ったことではないので悪しからず

掲載した写真は過去のものだが、今週末にベーコンと一緒に作るので、状況は追々Twitterでお知らせしたい。その頃には春の気配も濃くなっていればよいのだが
 

  もらうて食べる おいしい有りがたさ  種田山頭火

春が来た・・のかな

  春が来た 旅の法衣を洗う  種田山頭火

信州にもやっと春の気配が感じられるようになった。
先週少し走ろうとハーレーにエンジンに火を入れたら、三ヶ月の冬眠から無理矢理起こしたのに、あっけないほど簡単にエンジンがかかった。今年も元気に疾走ってくれそうだ。

シーズンインに備え、もう5年ほど使っているグローブと一緒に風呂に入り、石鹸で洗った。オイルを入れ続け、革自体が重くなってきたので一回リフレッシュさせるのだ。

IMG_4842.jpg
 この丁寧で見事なシャーリング加工を見ていただきたい

本来革を洗うのは厳禁なのだが、このグローブは純日本製。まじめにしっかりと作り込まれた革グローブなので風呂でゴシゴシ洗われてもへこたれないだ
余分なオイルと汗汚れを落とし、陰干し、成形、まずはベースオイルになるニーツフットオイルを入れ、さらに陰干しを続けた。こういうまじめに作られたグローブは、今シーズンもしっかりとオヤジと共に疾走ってくれるだろう

この週末、急に暖かくなったので所用を済ませ、まずはKSRで散歩がてら近所を走ってきた。春の里山は農作業が始まっていた。

IMG_4848.jpg
暖かな陽射しが気持ちよい

IMG_4847.jpg
山路を登るとまだ雪が多い あえなく断念



帰宅し、畑の端に生えてきたフキノトウを採った。今年も大きく、柔らかくて香りが強いフキノトウがたくさん採れた。さっそく女房が「蕗味噌」にしてくれた

IMG_4843.jpg
 信州ではフキノトウを「フキッタマ」と呼ぶのだ

IMG_4856.jpg
 ほろ苦く香り豊かな蕗味噌 これでご飯何杯でもいけてしまう


日曜日はハーレーで白馬、安曇野へ出かけた。温かな陽射しが降り注いでいたので厚手の綿パーカーにダウンベスト、ジーンズにウエスタンブーツというこの時期ではまだ軽装かなと思うスタイルで乗り出す。

白馬街道の「道の駅 おがわ」で休憩する。ここでは必ずおやきを食べるのだ。温かなおやきをほおばり、道を眺めているがバイクは走ってこない。こんなに天気が良いのにね

IMG_4858.jpg
 ここまでは暖かかったのだ

IMG_4859.jpg
 いつもはあんこだが今日は野沢菜のおやき



白馬村の田んぼの中の一本道で北アルプスの写真を撮った。広い田んぼの雪で冷やされ、渡ってくる風が冷たい。やはり冬装備で来れば良かったか

IMG_4860.jpg
 この写真にたくさんの「いいね」がついた みんな最新の信州ツーリング情報が知りたかったようだ

IMG_4862.jpg
 松川河川敷で白馬岳をバックに

IMG_4868.jpg
 中綱湖はまだ2/3が凍っていた


南下すると雲が厚くなってきた。寒くはないが予報ではこの後雨になるようだ。安曇野に来たら必ず寄る「北アルプス牧場」。
ここのソフトクリームは必ず食べる。寒さに凍えていてもだ。旨いのだからしょうがない。ざらつきのないなめらかそのものの舌触り、深いコク、爽やかなのどごし。他のソフトクリームとは違う、是非食していただきたい逸品なのだ。

IMG_4871.jpg
 とにかく一度食べてみてくれ

遅めの昼食を食べていたら、市内のフォロワーさんから「たくさん作った野沢菜漬けが酸っぱくなる前に食べませんか」という嬉しい連絡が来た。年末に作りたての野沢菜漬けとオヤジ特製のベーコン、サラミと物々交換したやつだ。塩でなく醤油で漬けた旨いやつ。ありがたくちょうだいした。

IMG_4877.jpg
 「旨い!」 このぐらいが一食分 夫婦でぺろりと食べてしまう信州人

信州ではフキノトウを味わい、酸っぱくなってきた野沢菜漬けを食し、貯蔵していたリンゴが無くなると春が来る。そろそろ春が来ると実感していたら、隣のりんご農家から「これ最後のやつね」とたくさんのリンゴをもらった。「秋にはまた収穫の手伝いヨロシク!」としっかり労働との等価交換を約束させられた

IMG_4874.jpg
少しぼけてきているがまだまだ旨い信州リンゴ



夜にフライロッドとリールのメンテナンスをした。ロッドはバンブーを使っているので、オイルで拭き上げ、曲がりが無いかチェックする。リールは回転がスムーズであることを確認し、オイルを入れる。毎年この時期にはラインを引き出しシリコンを塗布、春の渓流に思いをはせるのだが、結局行かないで終わる

なぜかって、単純明快「老眼」になったからだ。

練習し、技を磨かないとラインを飛ばすことすら出来ない、しかももっとも釣れない釣りと言われるフライフィッシング。維持に手がかかるバンブーロッド(竹竿)、繊細な毛針、精緻なバランスのリール。バイクも言うことを聞かない、しかも調整が面倒なキャブレターを好む

自分でもあきれるほど「面倒で手がかかること」が好きなオヤジなのである

IMG_4876.jpg
 「機能美」だろう

トラディショナルなスウェルバットのバンブーロッドにモダンでメカニカルなATHのリールを合わせるがオヤジのお気に入りだ。
フライフィッシングの針は小さな毛針だ。昔は自分で作ったが老眼では上手く作れなくなってきた。ましてや針と細い糸を結ぶことを夕暮れの川でやるのはかなり難しい。結果「アームチェア・フィッシャーマン」と化すのである。

釣りに行ってないのでオヤジの燻製レパートリーにここ数年イワナの燻製がラインナップされていない。イワナに限らず渓流魚の燻製は繊細で、肉とは違う奥深い旨さがある。今年はお気に入りのバンブーロッドを手に、川へ行ってみようかと思う宵であった

  歩けば蕗のとう  種田山頭火


徒然に オヤジの覚悟

  雨だれの音も年とつた  種田山頭火

今年の冬は暖かい。暖冬というわけではなく雪はそれなりに降った。
二十数年ぶりに絵を描き始めたオヤジは、リハビリにはちょうど良いA5サイズの小さな絵から描き始めた。

IMG_4619.jpg
散歩の途中に採ったカラスウリ

IMG_4628.jpg
「額装」すれば結構見栄えがするものだ

だんだん描き慣れてきたので絵のサイズも大きくなってきた。

IMG_4588.jpg
タッチと紙を替えて描いてみた

残りの人生を考えると、今更油絵や水彩画の復活に手を染める時間的余裕がないオヤジは「鉛筆細密画」を極めることにしたのだ。人物、静物、風景をバランスよく描きながら「これが自分の絵」というものを探してゆくのだ

そう、オヤジはこの2月についに「還暦」を迎えてしまったのだ。格好つけた1枚を記念に撮っておいた。これからは毎年誕生日に葬式用の写真を自撮りしようと密かに思うのだ

IMG_4540.jpg




暖かい日が続くので2月なのにもう雪が溶け始め下の枯れ草が顔を出してきた。

IMG_4575.jpg

IMG_4572.jpg

この枯れ草が複雑に絡み合う光景になぜか惹かれる。彼らは春を待っているのではない。すでに自らを放棄した草の骸なのだ。しかし身を捨てて成した種や眠る根は、次の春には芽吹き、この骸を糧に新しい息吹を放つのだ。画力が伴わないが、リアリズムを求め修行中のオヤジには、願ってもないモチーフなのだ

ヤフーオークションで落札したイーゼルが届いた。物の価値を知らない古道具屋のおかげで税込み定価46,980円のホルベイン製高級イーゼルがなんと5,000円で落札できた。

さっそく撮ってきた写真をモノクロに変調し描き始める。

IMG_4637.jpg
お気に入りの音楽を聴きながら描いている

「素描」ではなく「リアリズム」の技法を駆使ながら描き込んでゆく。モノクロ写真と見紛うような絵が描きたいのだ。

IMG_4686.jpg

鉛筆は三菱鉛筆のUni とHi-Uniを使っている。ドイツ製も試したがオヤジには国産の鉛筆の滑りがあっているようだ。ちなみにHi-Uniには22種の硬度ラインナップがある。グレースケールを作って絵を描いているがとうてい使いこなせるモノではない。実はコレクターとしての満足の為に大人買いしただけなのだ

IMG_4618.jpg





正月から作っていたサラミが食べ頃になってきた。例年は秋口に仕込み、正月に食べられるようにしているが、今年の出来の良さについ気をよくし、真冬に作ることに挑戦した。サラミも生ハムも風に晒し数ヶ月間乾燥させ熟成を待つので、この時期信州の冬では寒すぎて、外では風乾できない。そこで使っていない部屋に吊して熟成させてみたところ、気温が安定し、湿度も低かったので短期間で良い感じの熟成が進んだ。6本作ったので春まで旨いサラミを味わう楽しみが続くのだ

IMG_4675.jpg
薄くスライスし、室温に馴らすとじわりと旨い脂がにじんでくる

IMG_4678.jpg
ピザトーストを作ってみた

  あれこれ食べるものはあって風の一日  種田山頭火




草の骸を描き続けてすでに1週間が経つ。なかなか完成が見えてこないが、そこがまた楽しいのである。雪が溶け始め再凍結した際に出来る小さな氷の粒を一つ一つ描いてゆく。数百個あるのだから簡単なことではない。素描であれば鉛筆の濃淡と消しゴムのあたりで表現するが、リアリズムに拘るオヤジは一つ一つ描いている。老眼の目がかすみ、肩が固まり、腕も指もこわばってくる。でも楽しいのだから仕方がない

IMG_4682.jpg

IMG_4684.jpg




オヤジは以前から還暦を迎えたらやろうと心に決めていたことがある。「献体登録」である。

家族とは話し合いをし、了解は取っている。いざ還暦を迎え、信州大学医学部の献体受付に申し込みをするとやはり身が引き締まる。実際に登録されるまでには1年近くかかるようだが「この一年間、ご家族ともう一度よく話し合ってください」と語る電話の向こうの女性の言葉が心に重く残った。

   「死して我が身体は一塊の肉となり 明日の学びの糧と為す
                     そして我が魂は 悠々と 悠々と」


IMG_4522.jpg
プロフィール

cjjfish

Author:cjjfish
信州からオートバイ乗りのオヤジがツーリング、燻製作り、家庭菜園のことなどを種田山頭火の句と織り交ぜ書き連ねます

  山あれば山を観る
 雨の日には雨を聴く
    春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
すなおに咲いて白い花なり

   種田山頭火

Twitter つー坊 @cjjfish

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。